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体がいちばん大切だから

vol.05 酒は毒

以前「お酒の功罪」という話をしましたが、アルコール依存症までは行っていないが依存症が心配という人は多いようです。はっきり言って、毎日お酒を日本酒 換算で2~3合飲む人は依存症予備軍です。依存症になると、「アルコール専門の精神科に行ってください」ということになるのですが、その前の段階で何とか 止める方法がないか、調べてみましたら、ありました。

『読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー』という本です。著者は自身も酒飲みだったアレン・カー氏。(KKロングセラーズ、平成14年初版)この 本を、私も読んでお酒をやめました。その断酒の方法とはどういうものか。本を読んでもらえばいいのですが、どんなことが書いてあるのか、少しご紹介してお きましょう。

「お酒は少量でもだんだん依存性が出てきて、最後には心身ともに疲れ果ててくるという事実。」

「お酒によって五感が鈍くなり、体の機能が低下する。」

「強力な毒を頻繁に自分の体に流し込むと健康が損なわれ、エネルギーレベルが下がり、小さな悩み事が大きく感じるようになる。」

「お酒を飲んでもストレスはなくならない。」

「逆にお酒がストレスの原因になる。」

このように、まず、お酒の害はひどいものだという認識をもつことが必要です。

アレン氏自身も「46歳まで酒飲みで、老人のような気分で生きてきたが断酒して67歳の今、若者のような気分で生きている。自分の体を毎日お酒という毒で汚すことをやめただけで、人生に対する態度がこんなに変わりました。」と言っています。

私もこの本を読み、「酒は毒だ」という認識になり、毒物の摂取をやめました。「酒は百薬の長」という認識を改め、「酒は百毒の長」という認識を強めました。

ところで、WHO(世界保健機関)は世界100か国以上のアルコール摂取と健康被害の報告書(2011)で、有害摂取による外傷、がん、心血管疾 患、肝硬変などで年間250万人が死亡し、これは世界の全死亡率の4%に相当すると述べ、大半の国々でのアルコール政策や予防プログラムが十分でないと指 摘しています。つまり、政府や保健機関も誰も、アルコールを規制することなく、アルコール依存症の発生を抑えられず、野放し状態だと言えます。

誰もお酒を規制することはできませんが、ご自身でお酒をやめたい人はぜひ、この本を読んでお酒をやめてください。

世田谷区太子堂にて神経内科・内科・訪問診療(在宅医療)クリニックを開院。
皆様のホームドクターとして、高血圧、高脂血症、糖尿病などをはじめとする
生活習慣病の予防・治療から、脳梗塞や難病などで寝たきりの患者の在宅療養支援まで、
地域に密着した医療を目指しています。
お気軽にご相談・ご来院ください。
ながしまクリニック 内科・神経内科

院長 長嶋 勝
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